研究の背景:抗うつ薬の治療反応性は異種的で,効果は必ずしも確実ではない
大うつ病に対する抗うつ薬の治療反応性が異種的であることは知られており(関連記事「“小うつ病”への抗うつ薬頻用に疑問符を付けたメタ解析」「抗うつ薬の特異的薬理作用は最重症のうつ病に限られる?」),米国人の10%以上に処方されている薬にもかかわらず,抗うつ薬の効果量は必ずしも大きくはなく,米食品医薬品局(FDA)の抗うつ薬データベースで有効性を示している試験の割合はおよそ半分である(関連記事「抗うつ薬の評価,未公表データ含めた解析では無効で有害な可能性」)。実地臨床における治療反応性の異種性はさらに大きいと考えられており,また,プラセボに対する反応性も異種的であることが知られている。したがって,大うつ病に対する治療方法を検討していく上では,治療反応性の経過にいくつかのパタン(軌道)が存在するのかを確かめることが役立つ。
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