[2011年10月6日(VOL.44 NO.40) p.64]

宗像伸子のカラダに美味しいレシピ Vol.87

疾患別料理シリーズ がん NO.8

消化器術後の食事の工夫

豆腐入りつくね焼き

■材料(2人分)
鶏皮なしひき肉80g
木綿豆腐60g
玉ネギ30g
0.8g
片栗粉3g(小さじ1)
6g(小さじ1と1/2)
a
しょうゆ6g(小さじ1)
みりん6g(小さじ1)
ブロッコリー40g
■作り方
  1. 豆腐はふきんに包んで水気を絞る。
  2. 玉ネギはすり下ろす。
  3. ブロッコリーは小房に分け,軟らかくゆでる。
  4. 鶏ひき肉に,12,塩,片栗粉を入れてよく混ぜ,4等分にして小判形にする。
  5. フライパンに油を温め,中火にして4を入れて両面を焼いて火を通し,aの調味料を入れてからめるように焼く。
  6. 器に5を盛り付け,3を添える。

1食合計:エネルギー117kcal,蛋白質12.1g,脂質5.0g,塩分0.9g

魚と野菜のミルクスープ

■材料(2人分)
タイ120g
0.8g
玉ネギ80g
ニンジン60g
ジャガイモ100g
カブ60g
サヤインゲン20g
スープの素1g(小さじ1/4)
400g(2カップ)
1.6g(小さじ1/4)
牛乳100g(1/2カップ)
■作り方
  1. タイは骨を取り,4〜6つにそぎ切りにし,塩を振る。
  2. 玉ネギはくし形に切る。ニンジン,ジャガイモは8mmの厚さのいちょう切りにする。カブはくし形に切る。
  3. サヤインゲンはゆでて斜めに切る。
  4. 鍋に水,スープの素,玉ネギ,ニンジンを入れて,火にかけ,煮立ったら火を弱め,10分くらい煮,ジャガイモ,カブ,1,塩を加えて軟らかくなるまで煮る。さらにサヤインゲン,牛乳を加えて少し煮る。
  5. 4を器に盛る。

1食合計:エネルギー192kcal,蛋白質15.8g,脂質5.6g,塩分1.5g

管理栄養士・宗像 伸子より
宗像 伸子氏

 消化器がんの術後は体重の変化や症状の改善程度を見ながら,頻回食から徐々に1日3回食に移行していきます。個人差がありますので,体調に応じて自分のペースで進んだり戻ったりして無理のないように進めます。調子の良くないときは少し前の量に戻すなどコントロールしましょう。

 術後の食事のポイントとしては,(1)消化力が低下しているので,消化の良い,低残渣となる食品を選択する(2)蛋白質食品は,脂質の少ない食品(白身魚,ささ身,豆腐,鶏卵など)を選ぶ(3)消化を良くする調理法(軟らかく煮る,蒸す,焼く,下ろす,裏ごすなど)でつくる(4)食品は鮮度の良いものを選び,特に生で食べる刺身は,術後間もないときは使用しない(4)吻合部を刺激しないよう,香辛料(香り付け程度に),炭酸飲料,カフェイン飲料,アルコール飲料などは避ける(5)牛乳を一度にたくさん取ることは避ける(乳糖分解酵素の欠乏によって下痢しやすくなることがあるため)(6)料理の味付けは薄味にする。甘味,塩分などによる刺激を少なくする(7)熱過ぎるもの,冷た過ぎるものは避ける—などが挙げられます。

 少し調子が良くなってくると,よくかまないで早食いになったりする場合がありますが,腹痛や消化不良,下痢などが起きやすくなります。よくかむことで消化しやすくなり,消化液と絡みやすくなります。また,ゆっくり食べることで食べ過ぎを防ぎます。

 一食の量が少ないときは間食(栄養価のあるもの,例えばフレンチトーストやミニサンドイッチ,卵入りおじや,めん入り茶碗蒸しなど)で補うようにしましょう。

宗像 伸子(むなかた のぶこ)

(有)ヘルスプランニング・ムナカタ主宰。女子栄養短期大学専攻科卒・管理栄養士。山王病院および半蔵門病院で管理栄養士として長年勤務。病院・クリニック・銀行のコンサルタント,東京家政学院短期大学非常勤講師のほか,生活習慣病予防を考える料理サロンを開催するなど多方面で活動。

次回は10月20日号に掲載します


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