[2011年8月4日(VOL.44 NO.31) p.44]

宗像伸子のカラダに美味しいレシピ Vol.82

疾患別料理シリーズ がん NO.3

口内炎があるときの食事の工夫

チーズスープ

■材料(2人分)
玉ネギ40g
4g(小さじ1)
a
スープの素2g(小さじ1/2)
300g(1と1/2カップ)
0.6g
コショウ少々
b
粉チーズ24g(大さじ4)
30g
生パン粉12g(大さじ4)
牛乳10g(小さじ2)
パセリ適宜
■作り方
  1. 玉ネギは千切りにする。
  2. 鍋に油を熱し,1を炒め,しんなりしたらaを入れ,煮立ったら火を弱めて4〜5分煮,塩,コショウで調味する。
  3. bを混ぜ合わせる。
  4. 23を加え,木じゃくしで混ぜ,浮き上がってきたら火を止めて人肌に冷ます。
  5. 4を器に盛り,パセリのみじん切りを振る。

サケのムース

■材料(2人分)
生ざけ100g
1.5g(小さじ1/4)
牛乳50g(1/4カップ)
生クリーム20g(大さじ1と1/3)
スープの素0.4g
30g(大さじ2)
■作り方
  1. サケは皮,骨を取り,粗く切る。
  2. 水にスープの素を入れて煮溶かして冷ます。
  3. フードプロセッサーに1,塩,牛乳,生クリーム,2を入れ,混ぜて滑らかにする。
  4. 器に油(分量外)を薄く塗り,3を入れる。
  5. 蒸気が上がった蒸し器に4を入れ,中火で15分蒸す。

ババロア

■材料(2人分)
ゼラチン5g(小さじ1と2/3)
20g(大さじ1と1/3)
卵黄40g
砂糖40g(大さじ4と1/2)
牛乳180g
バニラエッセンス適宜
生クリーム40g(大さじ2と2/3)
卵白12g(3/4個分)
セルフィーユ適宜
■作り方
  1. ゼラチンに分量の水を入れてしとらせる。
  2. 鍋に卵黄,砂糖を入れて混ぜ,温めた牛乳を加えて混ぜ,火にかける。鍋底を絶えず木じゃくしで混ぜ,ゼラチンを加え,卵の臭みが取れ,ゼラチンも溶けたら裏ごしする。
  3. 2を氷水を入れたボールを当てて木じゃくしで混ぜながら冷まし,濃度がついたらバニラエッセンス,半立てにした生クリーム,硬く泡立てた卵白を加えて混ぜる。
  4. 水でぬらした型に3を流し入れ,冷蔵庫で冷やし固める。
  5. 型から抜き,器に盛り,セルフィーユを添える。
管理栄養士・宗像 伸子より
宗像 伸子氏

 抗がん薬治療や放射線治療によって,患者さんは口の中の粘膜が荒れて,口内炎で食事が思うように取れない,のみ込めない,食欲がなくなったなどの悩みがあります。

 口内炎があるときの食事の工夫としては,以下のようなことが挙げられます。

 (1)刺激物を避ける:刺激物は口の中の傷ついた粘膜をさらに傷めますから,刺激物(からし,ワサビ,唐辛子,カレー粉,コショウなど)や酸味の強い料理,塩辛いもの,甘すぎるものは避けるようにします。炎症が強いときにはかんきつ系(オレンジやグレープフルーツなどのジュース)やトマトなど酸味の強い食品は避けます。また甘過ぎる飲み物は喉の渇きを増すことがあるので注意しましょう。

 (2)熱過ぎるものや角のある氷片は避ける:熱過ぎる汁物やシチュー,お茶などは避けます。また,氷は口に含んでゆっくりと溶かすのはいいのですが,口の中が荒れているときは氷片が粘膜に当たり痛みが出ます。氷片を使う場合は角を溶かして丸くしてから使うようにしましょう。料理の温度は体温に近い温度にして取るようにします。

 (3)固いものは避ける:フライ,空揚げ,レンコン,ゴボウ,生のキュウリ,ニンジン,セロリやせんべいなどは粘膜を刺激しますので避けましょう。

 (4)薄味にする:粘膜に最も炎症を起こしやすい味は塩味です。普段から濃い味に慣れている人はコンブやかつお節,鶏ガラなどでのばして薄味を心がけるようにします。

 (5)軟らかく,滑らかな料理に:パサパサした料理はのみ込みが悪いだけでなく,口内を傷つけることもあります。押しつぶせるくらい軟らかく調理したり,薄く切る,刻むなどしたりして切り方にも工夫しましょう。水分を多くして煮汁などに水溶き片栗粉でとろみを付けるようにすると食べやすくなります。

宗像 伸子(むなかた のぶこ)

(有)ヘルスプランニング・ムナカタ主宰。女子栄養短期大学専攻科卒・管理栄養士。山王病院および半蔵門病院で管理栄養士として長年勤務。病院・クリニック・銀行のコンサルタント,東京家政学院短期大学非常勤講師のほか,生活習慣病予防を考える料理サロンを開催するなど多方面で活動。

次回は8月18日号に掲載します


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