[2010年9月2日(VOL.43 NO.35) p.47]

展望

嚥下障害に対する適切な評価と対応

薬物治療による機能改善などの知見に注目

 高齢社会の到来により増加傾向にある嚥下障害が問題視されているが,脳血管障害や神経筋疾患など多様な疾患による原因,病態,障害の程度によって対処法が異なることから,的確な評価が治療の前提となる。また,外科的治療がリハビリテーション(以下リハビリ)と並んで大きな治療の柱であるが,最近は保存的治療としての薬物治療も注目されている。高知大学耳鼻咽喉科の兵頭政光教授に嚥下障害に対する適切な評価と対応について聞いた。

飲食物を咽頭から食道に送り込む咽頭期の観察が重要

 嚥下は複雑な神経調節機構に基づいて行われることから,病態診断においては嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査が重要である。兵頭教授は「咽頭期の嚥下動態を把握することが,嚥下障害の治療手段を考えるうえで重要である」としている。

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