[2010年8月19日(VOL.43 NO.33) p.48]
海外の主要医学誌から Journal Scan
Caの補充は心筋梗塞のリスクを高める
カルシウム(Ca)補充が心筋梗塞(MI)のリスク上昇と関係することを示すメタ解析結果が,ニュージーランドのグループによりBMJの8月7日号に発表された。
同グループは,1966~2010年3月の医学電子データベースを検索。40歳以上の100例以上に1日500mg以上のCaまたはプラセボを1年以上にわたって投与したランダム化比較試験(RCT)を対象に,Caの補充とMIリスクとの関係を検討した。CaとビタミンDを併用した試験は除外した。
解析には,患者レベルのRCT5件(計8,151例,追跡期間中央値3.6年)と試験レベルのRCT11件(計1万1,921例,同4.0年)が含まれた。その結果,患者レベルの5試験におけるMI発症はCa補充群143例,プラセボ群111例で,Ca補充群のハザード比(HR)は1.31と有意に高かった(P=0.035)。また,Ca補充群では有意ではなかったものの,脳卒中の発症と死亡が多かった。
11試験におけるMI発症はCa補充群166例,プラセボ群130例で,Ca補充群の相対リスクは1.27と有意に高かった(P=0.038)。
このメタ解析結果を踏まえ,同グループは「骨粗鬆症の管理におけるCa補充の役割を再検討する必要がある」と指摘している。
