[2010年7月29日(VOL.43 NO.30) p.11]

宗像伸子のカラダに美味しいレシピ Vol.54

疾患別料理シリーズ 腎臓病 NO.4

少ない主菜にボリューム感を

野菜入りメンチカツ

野菜入りメンチカツ
■材料(2人分)
a
豚ひき肉80g
0.8g
コショウ少々
片栗粉大さじ1弱
玉ネギ60g
ニンジン40g
生シイタケ20g
小さじ1
パセリ少々
小麦粉大さじ1強
大さじ1
パン粉適宜
揚げ油適宜
とんかつソース小さじ2
キャベツ30g
トマト20g
■作り方
  1. 玉ネギ,ニンジン,生シイタケは粗みじんに切り,玉ネギは油で炒め,ニンジン,生シイタケはゆでる。
  2. aの材料をよく混ぜて,1,パセリのみじん切りも加えて混ぜ,4つに分けて小判型に形づくる。
  3. 小麦粉と水を混ぜ,2の回りにつけてパン粉をまぶし,170℃に熱した揚げ油でカラリと揚げる。
  4. キャベツは千切りにして水に漬けてしばらくおき,水気を切る。
  5. 器に4のキャベツ,3を盛り,トマト,とんかつソースを添える。

鮭じゃが煮

鮭じゃが煮
■材料(2人分)
生ざけ1切れ(80g)
ジャガイモ100g
玉ネギ40g
ニンジン30g
サヤインゲン20g
小さじ2
ショウガ少々
だし1カップ
砂糖小さじ2
しょうゆ小さじ1と2/3
■作り方
  1. さけは1人2つになるよう4つに切る。
  2. ジャガイモは一口大に切り,玉ネギは細めのくし形に切る。ニンジンは半月に切る。ジャガイモ,ニンジンは3,4分ゆでる。
  3. サヤインゲンは沸騰湯でゆでて3cmの長さに切る。
  4. 鍋に油を温め,ショウガの千切りを炒める。香りが出たら2を炒め,全体に油が回ったらだしを加えて煮る。
  5. 煮立ったらあくを除き,火を弱めて砂糖,しょうゆを入れ,1を加えてジャガイモが柔らかくなるまで煮る。
管理栄養士・宗像 伸子より
宗像 伸子氏

 慢性腎不全の食事療法は,低下した腎機能の範囲で身体の恒常性を保ち,腎機能低下の進行を防ぐことを目的とします。特に蛋白質の異化が亢進すると,蛋白質代謝産物が尿中へ排泄されにくくなり,血中に尿毒素を含む窒素化合物が蓄積するようになります。これを防ぐためには蛋白質制限が行われます。

 厳しい蛋白質制限食を取る場合,炭水化物,脂質がエネルギー源となりますが,日常の食品で食事療法を行おうとすれば,砂糖と油脂に頼ることになります。自然食品だけでは栄養状態の低下などやエネルギー不足になりかねません。蛋白質制限とともにエネルギー摂取量を確保することが大切になります。

 この点を解決するためには,無~低蛋白質でありながらエネルギー含有量の高い食品を摂取することが大事になります。腎臓病治療のための治療用特殊食品を使用することが必要です。エネルギー調整食品,蛋白質調整食品,食塩調整食品,リン調整食品などがあり,水分や電解質の管理をします。水分の貯留や電解質異常(ナトリウム貯留,高カリウム血症,高リン血症など),代謝性アシドーシスなどが起きてくるため,程度に応じた食塩制限やカリウム,リン制限などが必要になります。これらの治療用特殊食品はそれぞれ調理の特性がありますので,工夫をしておいしく食べられるようにしましょう。

宗像 伸子(むなかた のぶこ)

(有)ヘルスプランニング・ムナカタ主宰。女子栄養短期大学専攻科卒・管理栄養士。山王病院および半蔵門病院で管理栄養士として長年勤務。病院・クリニック・銀行のコンサルタント,東京家政学院短期大学非常勤講師のほか,生活習慣病予防を考える料理サロンを開催するなど多方面で活動。

次回は8月5日号に掲載します


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